明治学院 グレゴリーバンド 発足して 100年


  発足して 100年
明治学院 グレゴリーバンド
(Meiji Gakuin Gregory Band)
法人明治学院理事 野島進
 北陸の田舎のお寺に生まれ、もはや還暦の祝いも済ました自分が今日尚「ワイズ・クワルテット」を同好者とやって
楽しんでいるのは40年も前に白金の丘でうけたグレゴリーバンド諸先輩のおかげである。特に今日家族ごとYMCA、
YWCA、家庭聖書協会等に出入できているのは偏へにグレゴリーのお陰であると感謝している次第である。

 当時の熱心な先輩は「忠」さんでした、現学院学芸大教授の鳥居忠五郎氏です。目黒競馬場側あった故大塚淳
先生からうけた御指導も忘れられません。多くの神学生~吉川、小辻、染谷氏等~同級の伊藤毅、渡辺誠、高橋昇、
故菊田貞雄、中里兄弟、二宮順の諸君、その他各学部の諸氏と友情を得ました。

 商業人と志ざして書生ッポの時代から堂々と当時一流の教会等で或いは音楽会に奉仕、出演できたのは面はゆい
気もするし、また楽しい追憶である。

 先年ヘボンクラブの主唱でグレゴリーバンドの復興をスポンサーしました。本日再現の堂々たるグレゴリーバンドの
諸氏が同じく男性合唱の真髄を通じて昔にかわらぬ奉仕の精神にもえておられるのを見て感激にたえない。技術も
大事だが肝心の奉仕の精神をどこまでも失わないで「グレゴリーバンド」の伝統に生きて下さい。
(大正十年・商高部第一回卒)
大正十年・神学部卒 メンバーが入れ替わってもサービスは続く
(長野・岩村田教会で)
新しいペナントを囲んで
出前をする聖歌隊
八住(やすみ)智明/東京・グレゴリーバンド
 私たちは神さまから「歌う力」というタラントを預けられました。身一つで楽器のいらない合唱、しかも男声合唱特有の深みの
ある響きに魅せられて、その喜びを与えられ用いられています。
 ほぼ月に一回、聖歌隊のない教会に招かれて主日礼拝での奉唱、あるいは伝道集会の支援に、賛美歌・宗教曲を主にして
童謡・唱歌・黒人霊歌などを添えてミニコンサートをします。

 メンバーの主力は明治学院大学時代に男声合唱団「グレゴリーバンド」の一員として活動したOBです。これまでの約半世紀
近く、近郊の教会や福祉施設への賛美奉仕、慰問を続けています。現在のメンバーは19名、平均年齢は63.4歳。毎週金曜日
の夜2時間、東京・四谷の教会に集まり練習しています。

 加齢と歌唱力は反比例の傾向にありますが、賛美歌のもつメッセージ力と曲本来のすばらしさ、作詞者・作曲者・編曲者の
信仰と祈りが私たちの拙い演奏を補ってくれて、聴いてくださる会衆の皆さんに、ある種の感動をお届けしています。また演奏
の場には常に主がおられ、み手のうちに赦されて歌っていることを感じます。

 「出前」は原則として月に一回程度、奉仕先のほとんどは関東周辺ですが、年に一回は佐久市に遠征します。ここには学生
時代からつながる教会があり、回帰するとともに若き日の真摯な想いを確認しています。
長野・岩村田教会での奉仕
(公式HP)
グレゴリーバンド復興
グレゴリーバンド 名前の由来
Gregory Band
 明治時代末期から大正期にかけて明治学院神学部・高等部の学生が聖歌隊を結成。聖歌を編纂した教皇グレゴリウスの名
と、聖書を中心に学び活動する群れ(バンド)をあわせて「グレゴリーバンド」としました。そして伝道奉仕や施設慰問に活躍しま
した。その後戦争によって消滅しましたが、1959年に再結成され、現在に至っています。